アクトライザー トイレ実証実験レポート
1.実験目的
某公共施設は、中水を使用しているためトイレ内小便器系の雑排水管内
(口径75A銅管に尿石主体とするスケールスライムが付着硬化、閉塞原となっている。
硝石を軟化させるために第二庁7 F 中水給水(口径40A銅管にスケ-ル除去装置
(アクトライザー)を取付、未処理管内の様子と2ヵ月後(中間)と3ヵ月後(最終)の
3回にわたりテレビカメを挿入し、尿石がどの様に変化するのかを確認した。
テスト期間のトイレ便器洗浄は薬品を使用ず、水のみの洗浄で臭気と排水の尿石除去防止
が可能で有るかを確認しところ、有効性が見られ、更に管端のダクタイル管は
還元効果よる防錆皮膜(黒錆)の形成が見られたので報告行う。
2.事前調査
入手したサンプル水を実験室でアクトライザーのコイルを巻いたパイプに通過させて界面
の反発を調べる。カチオン系(+帯電) の薬品が入った場合は界面からの反発が見
られないため無効となる。その結果アクトライザー処理により有効性が見られた。
サンプル水調査
2F (ph6.8 EC451) |
BF1(ph7.0 EC441) |
未処理 |
未処理 |
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処理1回通過時 |
処理1回通過時 |
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処理5回通過時 |
処理5回通過時 |
-↑-界面より反発が見られる |
-↑-界面より反発が見られる |
3.カメラ調査
小便器給排水管系統図とアクトライザー取付位置
カメラ調査(アクトライザー設置前〜設置後の管内の尿石の状況
設置前
管奥へ→→→→→→→→→→→→→→→→
状況:カメラの先端が尿石部をこすり金属音が生じていた。
管内はほとんど溝が無く硬質な尿石である。
閉塞率が50%のところもある。
設置後2ヶ月経過状況
管奥へ→→→→→→→→→→→→→→→→
状況:尿で閉塞された下部中央に溝が見られるようになる。
尿石は全体的に硬い
設置後3ヶ月経過状況
管奥へ→→→→→→→→→→→→→→→→
状況:下部中央の溝は一層大きくなり、銅の管壁部分見えるところが現れる
溝の硬い尿石は軟質に変わり浮遊している
尿石剥離テスト ダクタイル(鋳鉄管)
小便器配管ユニット下流側(銅管ら鋳鉄管に接続されて立管に至る)
のカメラ挿入口の様子
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設置時
・金属で尿石の剥離を読みたが固着していたため剥離できない。
・水の流れた部分はほとんど赤錆である
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設置2ヶ月後経過時
・尿石は軟化が見られる様なる
・還元効果が見られ、一部に黒錆が見られる様なる
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設置3ヶ月後経過時
・尿石は更に軟化する
・還元効果は水の流れた部分全体に及び防錆皮膜(黒錆)が形成されている
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小便器排水の様子
水のみの洗浄で尿石の軟化と臭気防止が可能かを確認
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設置時
尿石と臭気の様子(薬品洗浄)
目皿は酸洗浄を行ったためか綺麗である
排水口は全面に尿石の付着が見られる
臭気はきつい
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設置2ヶ月後経過時
・臭気はない
・排水の尿石はほとんど軟化し流下したため綺麗である
・目皿の裏側には軟らかい尿石が薄く付着しているが臭気は無い。
水のみ洗浄で尿石の軟化と臭気の防止がされている。
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設置3ヶ月後経過時
・臭気はなくなっている
・排水の尿石はほとん軟化し流下したため綺麗である。
簡単なブラシ水洗でこんなにもきれいになった。 |
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